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エアコン処分、お得でラクな方法は?【2025年版】買取・下取り・廃棄を徹底比較|専門家が解説

10年以上使ったリビングのエアコン、最近どうも効きが悪い…。
そろそろ省エネ性能の高い新しいモデルに買い替えたいけど、古いエアコンの処分ってどうすればいいんだろう?
家電リサイクル法でお金がかかるらしいけど、具体的な手続きや費用はよくわからない。
共働きで忙しいから、できるだけ手間をかけずに、しかもお得に処分したい…。

これは、現代の多くのご家庭が抱える共通の悩みです。
ご安心ください。
この記事を読めば、エアコン処分の専門知識がなくても、状況にぴったりの「お得でラクな方法」が必ず見つかります。
「買取」「下取り」「廃棄」という3つの選択肢を徹底的に比較し、費用や手間、注意点を分かりやすく解説します。

【結論】あなたの状況に最適!エアコン処分方法かんたん診断チャート

まずは、どの処分方法が合っているのか、簡単なチャートで診断してみましょう。
いくつかの質問に答えるだけで、最適な選択肢が見えてきます。

質問YESNO
1. エアコンの買い替えを予定していますか?質問2へ質問3へ
2. 取り付けから5年以内ですか?→ ①買取 が一番お得!→ ②下取り が一番ラク!
3. 正常に動きますか?質問2へ→ ③廃棄 で正しく処分

この診断結果を参考に、ご自身の状況に最も近い方法の詳細を読み進めてみてください。
もちろん、すべての選択肢をじっくり比較検討するのもおすすめです。

エアコン処分の3つの選択肢|メリット・デメリットを早見表で比較

エアコンの処分には、大きく分けて「買取」「下取り」「廃棄」の3つの方法があります。
それぞれの特徴をひと目で理解できるよう、下の表にまとめました。

処分方法費用手間お得度おすすめな人
① 買取処分費用0円
+臨時収入
査定依頼や
業者との調整が必要
★★★★★・製造から5年以内のエアコン
・少しでもお得に処分したい人
② 下取り費用がかかる
(値引きあり)
非常に少ない
(購入と同時に完了)
★★★☆☆・新しいエアコンに買い替える人
・とにかく手間をかけたくない人
③ 廃棄費用がかかる依頼先による★☆☆☆☆・壊れている、古いエアコン
・買取や下取りの対象外だった人

ここからは、それぞれの方法について、さらに詳しく解説していきます。
あなたの優先順位は「お得さ」ですか?それとも「手軽さ」でしょうか?

①【一番お得】まだ使えるなら『買取』で臨時収入に!

もしお使いのエアコンがまだ十分に使える状態なら、「買取」が最も経済的にお得な選択肢です。
処分費用がかからないどころか、思わぬ臨時収入になる可能性があります。
これは単に古いものを手放すのではなく、その価値を次の誰かへと繋ぐ、賢いリサイクル方法と言えるでしょう。

どんなエアコンが売れる?高価買取が期待できる5つの条件

すべてのエアコンが高値で売れるわけではありません。
買取業者は、主に以下の5つのポイントをチェックして査定額を決定します。
ご自宅のエアコンが当てはまるか、確認してみましょう。

条件詳細高価買取のポイント
1. 製造年式新しいほど高評価。製造から5年以内、特に3年以内だと査定額が大幅にアップします。
2. 状態正常に動作し、傷や汚れが少ないこと。定期的なフィルター掃除や、本体の拭き掃除が査定額に影響します。
3. 人気メーカー国内の主要メーカーは需要が高い。ダイキン、三菱電機、パナソニック、日立などは特に人気があります。
4. 付属品の有無リモコン、取扱説明書などが揃っているか。購入時の付属品がすべて揃っていると「完品」として評価されやすいです。
5. 対応畳数10畳以上のリビング用などは需要が高い。大容量モデルは新品価格も高いため、中古市場でも価値が下がりにくいです。

【年式・容量別】エアコンの買取相場はいくら?

では、実際にどれくらいの価格で買い取ってもらえるのでしょうか。
一般的な買取相場を、エアコンの年式と部屋の広さ(容量)別にまとめました。
あくまで目安ですが、査定を依頼する際の参考にしてください。

対応畳数製造から3年以内製造から5年以内製造から10年以内
〜6畳用10,000円〜30,000円5,000円〜15,000円0円〜5,000円
8畳〜12畳用20,000円〜50,000円10,000円〜30,000円3,000円〜10,000円
14畳〜30,000円〜80,000円15,000円〜50,000円5,000円〜15,000円

※上記はあくまで目安です。エアコンの状態や業者、時期によって価格は変動します。

②【一番ラク】買い替えなら『下取り』が断然スムーズ

新しいエアコンへの買い替えを検討しているなら、「下取り」が最も手間のかからない方法です。
新しいエアコンの設置と同時に、古いエアコンの取り外しから処分までを一度に済ませることができます。
忙しい毎日の中で、複数の業者とやり取りする時間を節約したい方には最適な選択肢です。

大手家電量販店4社のサービス・費用を比較(ヤマダ/ケーズ/エディオン/コジマ)

大手家電量販店では、エアコンの買い替え時に下取りや引き取りサービスを行っています。
ただし、サービス内容や料金は各社で異なりますので、事前に比較検討することが重要です。

家電量販店収集運搬料金(税込)取り外し料金(税込)特徴・キャンペーン
ヤマダ電機2,500円要確認時期により下取り値引きキャンペーンを実施。
ケーズデンキ3,300円6,600円〜特定の省エネモデル購入で割引が適用される場合がある。
エディオン1,100円〜8,800円〜独自の長期保証サービスと連携した下取りプランがある。
コジマ990円〜5,500円〜系列のビックカメラと連携したサービスやポイント還元がある。

※上記は一般的な費用であり、キャンペーンやエアコンの設置状況によって変動します。
※詳細は必ず各店舗にご確認ください。

下取りの注意点|買取の方がお得になるケースとは?

手軽さが魅力の下取りですが、注意点もあります。
一般的に、下取り価格は買取専門業者の査定額よりも低くなる傾向があります。
特に以下のようなケースでは、少し手間をかけてでも買取業者に査定を依頼した方が、最終的にお得になる可能性が高いです。

  • 製造から3年以内の新しいエアコン
  • ダイキンや三菱電機などの人気メーカー品
  • 14畳以上の高機能・大容量モデル

家電量販店の下取りは「処分」の色合いが強いのに対し、買取業者は「再販」を目的としています。
そのため、まだ市場価値の高いエアコンは、その価値を正しく評価してくれる買取業者に売るのが賢明と言えるでしょう。

③【義務】壊れている・古い場合は『廃棄』で正しく処分

エアコンが故障している、または製造から10年以上経過しているなど、買取や下取りが難しい場合は、「廃棄」という選択になります。
エアコンは「家電リサイクル法」の対象品目であり、粗大ごみとして捨てることは法律で禁じられています。
費用はかかりますが、これは資源を有効活用し、環境を守るための私たちの「義務」です。正しい手順で責任を持って処分しましょう。

意外と高い?エアコン廃棄にかかる費用の内訳と総額目安

エアコンを廃棄する際には、主に3つの費用が発生します。
これらの合計が、最終的な処分費用となります。

費用の種類費用の内容料金相場(税込)
1. リサイクル料金エアコンを再資源化するための費用。法律で定められている。990円〜2,200円
2. 収集運搬料金自宅から指定の場所までエアコンを運ぶための費用。550円〜3,300円
3. 取り外し工事費壁に取り付けられた室内機・室外機を取り外す専門作業費。4,000円〜10,000円
合計費用の目安7,000円〜15,000円程度

必ずかかる!家電リサイクル料金とは?支払い方法も解説

家電リサイクル法は、限りある資源を有効に使うため、対象となる家電製品から有用な部品や材料をリサイクルすることを定めた法律です。
私たち消費者は、そのリサイクルにかかる費用を負担する仕組みになっています。

  • 対象品目:
    1. エアコン
    2. テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
    3. 冷蔵庫・冷凍庫
    4. 洗濯機・衣類乾燥機

支払い方法には、以下の2種類があります。

支払い方法手順
料金販売店回収方式エアコンを購入したお店や、買い替えをするお店に引き取りを依頼し、その場で料金を支払う方法。
料金郵便局振込方式郵便局で家電リサイクル券を購入し、自分で指定引取場所へ持ち込むか、許可を持つ業者に収集を依頼する方法。

依頼先で変動!収集運搬料金と取り外し工事費の相場

リサイクル料金はメーカーごとにほぼ一律ですが、「収集運搬料金」と「取り外し工事費」は依頼する業者によって大きく異なります。
なぜなら、これらの料金は各社が独自に設定するサービス料だからです。
信頼できる業者を選ぶことが、適正価格で処分するための鍵となります。

依頼先収集運搬料金(目安)取り外し工事費(目安)
家電量販店1,000円〜3,500円5,000円〜9,000円
不用品回収業者プラン料金に含まれることが多い5,000円〜10,000円(別途の場合あり)
自治体が案内する業者2,500円〜3,500円対応不可の場合が多い

どこに頼む?依頼先3パターンの料金・手間・安心感を比較

では、具体的にどこへ廃棄を依頼すれば良いのでしょうか。
主な依頼先である「家電量販店」「自治体」「不用品回収業者」の3つを、さまざまな角度から比較しました。

比較項目① 家電量販店② 自治体(指定引取場所)③ 不用品回収業者
料金目安7,000円〜15,000円990円〜(運搬・取り外しは自己対応)5,000円〜(リサイクル料・運搬料込み)+取り外し費
手間少ない(電話1本で済む)多い(リサイクル券購入、運搬が必要)非常に少ない(全て任せられる)
安心感高い高い業者選びが重要
メリット・買い替えと同時に依頼できる
・手続きが明確で安心
・費用を最も安く抑えられる・即日対応も可能
・他の不用品も一緒に処分できる
デメリット・繁忙期は予約が取りにくい
・料金がやや割高
・自分で取り外しと運搬が必要
・平日しか開いていない場合が多い
・悪徳業者が存在する
・料金体系が複雑な場合がある
おすすめな人・エアコンを買い替える人
・手続きの分かりやすさを重視する人
・費用を徹底的に抑えたい人
・自分で取り外しや運搬ができる人
・引越しなどで急いでいる人
・他にも処分したい不用品がある人

【要注意】エアコン処分の落とし穴!よくある失敗談と回避策

「お得に、ラクに」と考えるあまり、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうケースも少なくありません。
ここでは、実際にあった失敗談とその回避策をご紹介します。
同じ轍を踏まないよう、ぜひ参考にしてください。

事例1:「無料回収」の罠|作業後に高額な追加料金を請求された…

「ご家庭の不要なエアコン、無料で回収します」というチラシや軽トラックのアナウンス。
魅力的に聞こえますが、これには注意が必要です。
いざ作業が終わった後で、「取り外し費」「運搬費」など、さまざまな名目で高額な料金を請求されるトラブルが多発しています。

  • 悪徳業者の手口:
    • 「無料」なのは回収料金だけで、他の作業費は有料であることを事前に伝えない。
    • エアコンをトラックに積み込んだ後で、高額な見積もりを提示して断りにくい状況を作る。
    • 契約書を交わさず、口約束で作業を始めてしまう。

事例2:DIYで大惨事|自分で取り外して壁や配管を破損させてしまった…

処分費用を節約しようと、自分でエアコンの取り外しに挑戦する方もいます。
しかし、専門知識や適切な工具がないまま作業を行うと、エアコン本体だけでなく、家そのものを傷つけてしまう危険性があります。

  • DIYの主なリスク:
    • 建物の破損: 壁紙を剥がしたり、配管用の穴を傷つけたりしてしまう。
    • 感電・火災: 電源の処理を誤ると、重大な事故につながる。
    • フロンガス漏洩: 環境に有害なフロンガスを大気中に放出してしまう。
    • 怪我: 重い室外機の落下などで、大怪我をする危険性がある。

結果的に、修理費用で何万円もかかってしまい、「プロに頼んだ方がずっと安かった」と後悔することになりかねません。

悪徳業者を回避!信頼できる業者の5つのチェックリスト

安心して任せられる業者を選ぶためには、いくつかのポイントを確認することが大切です。
以下のチェックリストを活用して、悪徳業者から身を守りましょう。

  1. 【許可の有無】自治体の「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得ていますか?
    • 家庭ごみを回収するには、この許可が必須です。無許可業者は違法の可能性があります。
  2. 【料金体系】ウェブサイトや電話で、料金体系が明確に説明されていますか?
    • 「作業一式〇〇円」だけでなく、何にいくらかかるのか内訳がはっきりしているか確認しましょう。
  3. 【見積もり】作業前に、必ず書面での見積書を提示してくれますか?
    • 口約束は危険です。追加料金が発生する条件なども、必ず書面で確認しましょう。
  4. 【実績・評判】会社の所在地が明確で、口コミや実績は確認できますか?
    • 実体がある会社かしっかり確認し、第三者の評価も参考にしましょう。
  5. 【対応】電話やメールでの問い合わせに、丁寧かつ誠実に対応してくれますか?
    • 質問に対して曖昧な返事をしたり、契約を急かしたりする業者は避けましょう。

【ついでにスッキリ】他の不用品もまとめて処分する裏ワザ

エアコンの処分は、家の中を見渡す良い機会です。
もし、エアコン以外にも処分したい家具や家電があるなら、不用品回収業者にまとめて依頼するのが最も効率的です。
多くの業者では、軽トラックなどに乗せられるだけ不用品を詰め込める「積み放題プラン」を用意しています。

プランの種類料金相場主な用途
軽トラック積み放題15,000円〜25,000円一人暮らしの片付け、少量の不用品
1.5トントラック積み放題30,000円〜50,000円二人暮らしの片付け、大型家具・家電
2トントラック積み放題50,000円〜80,000円一軒家の片付け、引越し時の不用品処分

個別に粗大ごみに出す手間や費用を考えると、結果的に安く、そして圧倒的にラクに家全体をスッキリさせることができます。

エアコン処分に関するQ&A

最後に、エアコンの処分に関してよく寄せられる質問にお答えします。

Q1. エアコンの取り外しは自分でもできますか?

結論から言うと、専門知識と専用工具がない場合は推奨しません
前述の通り、感電や火災、フロンガス漏洩、建物の破損といった重大なリスクが伴います。
安全と確実性を考えれば、数千円から1万円程度の費用をかけてでも、専門業者に依頼するのが最も賢明な判断です。

Q2. 室外機や窓用エアコンだけでも処分できますか?

はい、処分できます。
室外機や窓用エアコンも、家電リサイクル法の対象です。
処分方法は通常のエアコンと同じで、リサイクル料金と、必要に応じて収集運搬料金がかかります。
取り外しが簡単な窓用エアコンであれば、自分で指定引取場所に持ち込むことで費用を抑えることも可能です。

Q3. 業務用エアコンの処分方法は違いますか?

はい、全く異なります
店舗やオフィスなどで使われる業務用エアコンは、家庭ごみではなく「産業廃棄物」として扱われます。
また、「フロン排出抑制法」に基づき、専門の資格を持つ業者によるフロンガスの回収が厳しく義務付けられています。
処分費用も家庭用に比べて高額(40,000円〜100,000円程度)になるため、必ず専門の産業廃棄物処理業者に依頼してください。

まとめ:賢いエアコン処分で、時間もお金も無駄にしない選択を

エアコンの処分は、一見すると複雑で面倒に感じるかもしれません。
しかし、正しい知識を持てば、状況に合った最も賢い方法を選ぶことができます。
最後に、この記事のポイントをもう一度振り返ってみましょう。

  • 【ポイント1】エアコンの状態をチェック!
    • 製造から5年以内で状態が良ければ、まず**「買取」**を検討。臨時収入のチャンスです。
  • 【ポイント2】買い替えの予定は?
    • 新しいエアコンを買うなら、手間いらずの**「下取り」**が便利。購入店に相談しましょう。
  • 【ポイント3】壊れていても正しく処分!
    • 買取・下取りが無理なら、家電リサイクル法に従って**「廃棄」**を。信頼できる業者選びが重要です。

大切なのは、一つの方法に固執せず、ご自身の「エアコンの状態」「買い替えの有無」「時間や費用の優先順位」を考えて、柔軟に選択肢を比較することです。
この記事が、あなたの賢いエアコン処分の一助となれば幸いです。